江戸時代の保命酒の宣伝帳発見 広島・福山の民俗資料館で公開(山陽新聞デジタル)

情報元 : 江戸時代の保命酒の宣伝帳発見 広島・福山の民俗資料館で公開(山陽新聞デジタル)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180801-00010001-sanyo-l34
 福山市鞆の浦歴史民俗資料館(広島県福山市鞆町後地)は、保命酒を賛美する漢詩や和歌などを収めた江戸時代の帳面を見つけた。保命酒の醸造販売で知られた地元の豪商・中村家が宣伝のため当時の“文化人”に書いてもらったものとみられる。19日まで同館で公開している。
 帳面は、江戸時代後期の儒学者篠崎小竹や朝鮮通信使と思われる滄洲といった21人の漢詩や和歌、俳句21点を収録。縦32・5センチ、横48・2センチの台紙に1点ずつ貼り付けられ、蛇腹状に1冊にまとめられている。
 作品はいずれも「飲めば年を取らない」「何度この酒を求めたことか」といった保命酒を褒める内容。「中村家」の記述も見られ、同家が18~19世紀ごろ、販売促進のために文化人たちに依頼して書かせたものとみられる。朝鮮通信使や同国の人による3作品については、日本の紙と質が異なり折り目もついていることから、手紙で受け取っていたと思われる。
 中村家は江戸初期の1655年、大阪から移り住み、保命酒を広めた。同館には今回見つかった帳面に収録されている漢詩が施された保命酒の瓶も所蔵されており、原文をもとにしていたこともうかがえるという。
 同館の園尾裕学芸員は「当時から家産を広めるために努力していたことが分かる」と話している。
 帳面は福山市出身の古地図などの収集家・守屋寿さん=東京=から6月、県立歴史博物館(西町)に他の史料とともに寄託され、詳しく調べる中で見つかった。
 市鞆の浦歴史民俗資料館は午前9時~午後5時。月曜休館。一般150円。高校生以下無料。

地域
広島-福山市