戦時の暮らし、紙芝居に 金沢市遺族友の会(北國新聞社)

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 市遺族友の会(遺児の会)は戦中、戦後の人々の暮らしをまとめた紙芝居の制作に乗り出した。会員や地域の高齢者への聞き取りなどを基に食事や農作業の様子、終戦後に石川を訪れた米兵とのやりとりなどを21枚の紙に描いている。8月末までに完成させ、子どもたちを対象にした読み聞かせの場を設けることで、戦後73年がたち、薄れてきている戦争の記憶を語り継ぐ。
 遺児の会は、太平洋戦争で父親を亡くした遺児でつくり、現在は70~80代の約80人が会員となる。高齢化が進む中、記憶に残る当時の風景を子どもたちに伝え、平和について考えてもらおうと、柴田勝弘会長(73)が紙芝居の制作を発案し、イラストレーターの渡辺富男さん(67)に作画を依頼した。
 渡辺さんは図書館で資料を探したほか、会員や地域の高齢者に当時の生活を聞き取った。「戦中、明かりが外に漏れないように電灯に布を巻き付けて夕飯を食べた」「富山の空襲のとき、卯辰山の向こうが夕焼けのように明るかった」「戦後に森本地区を訪れた米兵に『ギブミーチョコレート』と菓子をねだった」などの証言を基に、約3カ月かけて絵を仕上げた。
 今後、語りの文章を校正し、9月8日に本多の森ホールで営む市戦没者慰霊式でお披露目する。完成後は市遺族連合会と連携し、要望に応じて学校や公民館などで子どもたちに読み聞かせるほか、貸し出しも検討する。
 柴田会長は「遺児の立場で自らの経験を多くの子どもに伝え、平和が続いていくようにしたい」と話した。

地域
石川-金沢市