さようなら大煙突 東北電力八戸火力3号機撤去へ 臨海のシンボルも解体(デーリー東北新聞社)

情報元 : さようなら大煙突 東北電力八戸火力3号機撤去へ 臨海のシンボルも解体(デーリー東北新聞社)デーリー東北新聞社https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00010006-dtohoku-l02
 2016年7月に廃止された青森県八戸市河原木の東北電力八戸火力発電所3号機が今秋にも撤去される見通しだ。同機に備え付けられた高さ約120メートルの大煙突も解体予定。長年にわたって八戸の産業発展に寄与するとともに、市内で最も高い構造物として市民や工業関係者に長い間親しまれてきた“臨海工業地帯のシンボル”が姿を消すこととなり、地元関係者からは「時代の流れなので仕方ないが、寂しくなる」と惜しむ声が上がっている。
 同発電所は戦後の増大した電力需要に対応するため1958年、同社初の大型火力発電所として営業運転を開始。当初の10年間は石炭を燃料とする1、2号機の2機態勢だったが、64年に同市が新産業都市に指定されたことなどをきっかけに、68年から重原油を燃料として使う出力25万キロワットの3号機の運転が始まった。
 72年に4号機が稼働して最大65万キロワットをカバーし、近隣の工場など大口顧客のニーズに対応して地域発展の原動力となった。赤と白の2色に塗られた大煙突は、工業地帯のランドマークとして存在感も示してきた。
 2006年4月に4号機が廃止となった後は、3号機だけで稼働。2011年3月、東日本大震災の津波被害を受けたが、10日後に運転を再開し、フル稼働で電力不足を補った。半世紀近く運転を続けたものの、老朽化と環境負荷の低減などを理由に運転停止に。液化天然ガス(LNG)が燃料で、ガスと蒸気を併用した高効率の発電方式を導入した5号機(12年運転開始、出力41万6千キロワット)にその役割を譲った。
 地元の工場の魅力や価値を発信する「八戸工場大学」の学長を務める尾刀幸雄さんは「3号機を(臨海地帯の)一つの目印にしていた漁業者もいると聞いた。幅広い年代や職業の市民が思い入れを持っているのだろう」と寂しげに語った。
 市は17、18の両日、同発電所敷地内で「さよなら、ぼくらの大煙突」と題し、参加者がエアロバイクをこいで発電した明かりで3号機を照らすライトアップイベントを開催する。参加無料で、時間は2日間とも午後7~8時半。

地域
青森-八戸市