奈良の風景撮り続ける がんと闘う映像作家(MBSニュース)

情報元 : 奈良の風景撮り続ける がんと闘う映像作家(MBSニュース)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00010002-mbsnews-l29
30年以上フリーカメラマンとしてテレビ番組づくりに携わってきた男性。5年前に「直腸がん」と診断され、余命2か月と宣告されました。その後、がんと闘い続けながら奈良の風景を撮り続けています。
映像作家・保山耕一さん(55)は、奈良の風景にカメラを向け撮影し続けています。
Q.何を撮ってらっしゃる?
「ハスを。夏の花と言えば、ハスのイメージ」(保山耕一さん)
色鮮やかに咲き誇る花。流れる雲、風や光など、保山さんが撮影するのは特別な場所、瞬間ではなく、当たり前にある奈良の風景です。
フリーカメラマンとして30年以上、第一線でテレビの制作に携わってきた保山さんを5年前、病魔が襲います。「末期の直腸がん」と診断されました。手術は成功したものの直腸を全摘出。抗がん剤治療も続き、しばらくテレビの現場を離れることになりました。
「仕事だけの人間だったんで、がんになって倒れて、人のつながりもなくなって、社会とのつながりもなくなって、ただ食べて、出してというか。『しんどい、しんどい』と言いながら、あと何年生きるんやみたいな。副作用と後遺症に苦しむ毎日で。何よりも生きていることを実感したくて、撮影したいと。結局、自分にできることは撮影することしかないということがすごくよくわかって。とりあえず何か撮ろうと」(保山耕一さん)
そのとき、手にしたのが「スマホ」でした。
「絶望しかしてへんときにスマホをいじっていたら、動画機能があるということを初めて知ったんですね。『これ動画撮れるんか』と思って。撮っているときは、スマホであってもしんどいのを忘れるんですよ。気持ちがいいっていうわけじゃないけど、『ああ、こんな自分久しぶりやな』って思って」(保山耕一さん)
「自分の撮りたいものを撮ろう」と決めた保山さんは、必要最低限の機材を揃え自身が暮らす奈良の風景を被写体に選びました。
「奈良の一番すごいところは、やっぱり季節感なんですよね。四季があるというか、365日毎日毎日違った表情がある。その日の季節を撮って、フェイスブックやユーチューブに、その日のうちにアップすると決めた」(保山耕一さん)
抗がん剤の副作用によるめまいで車を運転することができず、電車やバスで県内をめぐりながらひとり撮影を続けた保山さん。がんの再発も乗り越え、撮り続けた作品は当初目標としていた365本を超え500本目前です。

地域
奈良-奈良市