スパコンが描く宇宙の姿 国立天文台講演会 特任研究員が解説【岩手】(岩手日日新聞社)

情報元 : スパコンが描く宇宙の姿 国立天文台講演会 特任研究員が解説【岩手】(岩手日日新聞社)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180713-00010002-iwanichi-l03
 国立天文台講演会「アテルイと挑む未知の宇宙-スーパーコンピュータが描き出す宇宙の姿-」は8日、奥州市水沢の市文化会館(Zホール)で開かれた。2013年4月から5年間、国立天文台水沢キャンパス(同市水沢)で運用された天文学専用スーパーコンピューター「アテルイ」により解明された宇宙の様子、構造などを交えた内容で3人の講師が語り、約70人の聴衆の関心を集めた。
 国立天文台JASMINE検討室特任研究員の馬場淳一さんは、「アテルイと最新観測が解き明かす天の川銀河の構造」について講演。欧州宇宙機構が13年12月に打ち上げた位置天文観測機「Gaia(ガイア)」が宇宙空間から測定した約10億個の星の位置と速度、アテルイなどのスーパーコンピューターによる大規模なシミュレーションで示された天の川銀河の3次元構造などを画像とともに解説した。
 星と星との間の重力など、莫大(ばくだい)な計算を行う上でスーパーコンピューターが果たす役割の重要性なども指摘。「アテルイなどのスーパーコンピューターで非常に現実的な銀河のシミュレーションが可能になり、銀河系の構造や進化、過去の歴史、未来が予測できるようになってきた」との現状を述べた。
 また、馬場さんに先立ち、国立天文台天文シミュレーションプロジェクト長・教授の小久保英一郎さんは「アテルイの観(み)た宇宙」、東北大理学研究科准教授の田中雅臣さんは「アテルイが解き明かす宇宙の元素の起源」とのテーマで講演した。
 講演会は観測だけでは見ることのできないアテルイが解明した最新の宇宙の姿を解説するとともに、今年6月に本格運用を始めた「アテルイII」への期待なども含めた内容として同天文台が主催。県などが後援した。

地域
岩手-奥州市