新元号版「いろは」まかせて/「はちのへ郷土かるた」30年ぶり新版制作へ、地元商業高生が後押し(Web東奥)

情報元 : 新元号版「いろは」まかせて/「はちのへ郷土かるた」30年ぶり新版制作へ、地元商業高生が後押し(Web東奥)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181207-00000004-webtoo-l02
 「け」は「現代と古代を結ぶ是川遺跡」、「さ」は「三社大祭太鼓の響き勇ましく」-。青森県八戸市の文化や歴史を盛り込み、1989(平成元)年に作られた「はちのへ郷土かるた」の普及に、八戸商業高校の生徒たちが取り組んでいる。生徒たちの「遊びながら八戸を知ることができる郷土かるたを、時代に合わせて広めたい」との呼び掛けが関係者に届き、11月からは30年ぶりの新版制作が本格的に動きだした。
 平成元年版の郷土かるたは、同市の子どもたちに地域への理解を深めてもらおうと、地域住民や学校関係者らでつくる「市青少年健全育成『愛の一声』市民会議」が、絵札と読み札の内容を市内小中学生に公募して制作した。
 新春のかるた大会などで子どもたちに親しまれているが、月日を経て、新施設の建設や名称変更など現状と札が合わなくなる例が目立っている。
 八戸商業高校で本年度、授業の一環として郷土かるたを研究しているのは、いずれも3年生の十文字紗弥さん、平井愛さん、藤田蒼彩さん、萬徳花恋さん、山川真友理さんのグループ。それぞれ子どものころ、郷土かるたを通じて、身近な施設や行事などがふるさとの名所、名物だと知る経験をした。だからこそ、さらなる普及には新版が必要だと考えるようになった。
 十文字さんは「かるたをきっかけに郷土を知ることができるのは、30年前に作ってくれた人たちのおかげ。でも小さい子どものためには、もっと分かりやすい言葉遣いの現代版があった方が良いのでは」と分析する。
 同校では2017年度にも、当時の3年生が郷土かるたを広める活動としてイベントなどを実施。5人は18年度、先輩から活動を引き継ぎ、統計調査や販路拡大などに取り組んだ。
 統計調査では、同級生へのアンケート結果などをまとめ、「郷土かるたは郷土愛を育み、家族の絆をつなぐツールとして有効」と結論付けた成果が、本年度の「統計グラフ全国コンクール」で佳作に入った。
 販路拡大では、生活雑貨やギフトを扱う同市の「アニーのお気に入り 八戸店」に、出産祝いとして郷土かるたを提案。同店はこれを受け、クレヨンなどと一緒に店頭に並べている。奈良孝子店長は「意外だけれどうれしい提案。まだ郷土かるたを知らない方に広くPRしたい」と話した。
 同市民会議の北向幸吉会長は、17、18年度と続いてきた同高校の研究について「生徒たちは一生懸命頑張っている。意見を取り入れて、活動の成果を反映させたい」と語った。同市民会議の中でも新しいかるたが必要との意見が出ていたといい、生徒たちの活動が制作の後押しとなった形だ。
 5人は11月、市庁で開かれた同会議の「『新はちのへ郷土かるた』検討委員会」に参加し、意見を述べた。同会議は今後、札に採用するキーワードを絞り込み、19年度中の完成を目標に、新たな郷土かるたづくりを進める。
 5人は検討委に参加しつつ、新版づくりを後輩に引き継ぐ予定。「どの年代の人も楽しめる郷土かるたになれば」と萬徳さん。ふるさとへの思いが実を結ぶ日を心待ちにしている。

地域
青森-八戸市