農地転用「市農業委が指南」と地権者 徳島・阿南の太陽光発電 農業委は否定(徳島新聞)

情報元 : 農地転用「市農業委が指南」と地権者 徳島・阿南の太陽光発電 農業委は否定(徳島新聞)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190111-03148356-tokushimav-l36
 資材置き場にするとの名目で転用された徳島県阿南市内の優良農地に太陽光発電所が相次いで建設されている問題で、一部の地権者が徳島新聞の取材に対し「市農業委員会から資材置き場での転用の手法を指南された」と証言した。違法転用が横行している一因になっている可能性がある。市農業委事務局は「そういう事実はない」と否定している。
 阿南市の60代の農業男性は2018年、転用が原則許可されない優良農地で太陽光発電事業を始めたいと考え、市役所の農業委事務局に相談。その際、応対した職員から「資材置き場で転用申請をしてもらい、完了検査が終われば(農地法の規制を受けないため)農業委の手を離れる。その後なら太陽光発電をできる」と説明されたという。
 男性は、転用許可が出るまでの期間や具体的な審査手順についてもこの職員から教わっており「親切な対応だった」と語る。職員からは「他の農地でも同じようにしている」という趣旨の話も聞いたが、手法が脱法的だと思って申請を取りやめた。
 同市の女性会社役員は15年に市内の1種農地を資材置き場名目で転用し、太陽光発電事業者に貸している。「太陽光発電をしたいと農業委に相談したところ、資材置き場目的にすると転用許可が出やすいと言われたのでそうした」と証言した。
 農業委の完了検査の際も「農業委からは『検査時にはちゃんと資材を置いてもらわないと困る』と言われ、会社から木材やパレットを持って行った」と断言。「農業委に従って転用手続きをしており、問題があるとは思っていない」と振り返った。
 市農業委事務局の担当者は徳島新聞の取材に「太陽光発電を目的とした転用ができない農地については『できない』と伝え、適切に対応している」と主張する。その一方で「太陽光発電所になっている農地を『どうやって転用したのか』と聞かれると、知らないとは言えない。(資材置き場にする目的なら転用できると)ヒントを与えるようなやりとりになることはある」とも釈明した。
 県が農業委に事実確認要請
 阿南市の優良農地に太陽光発電所が相次いで建設されている問題で、県は10日、市農業委員会に事実確認を要請した。来週末をめどに調査結果を報告してもらう。他市町村の農業委に同様の調査を依頼するかどうかについても検討する。
 県はこの日、農林水産省中国四国農政局からの通知を正式に受け、農政局の通知文書と調査表を市農業委にメールで送信した。調査項目については「内部文書のため公表できない」としている。
 市農業委事務局は「文書の内容に従い、できるだけ早く対応する」とした。
 県は11日にも阿南市を含む24市町村の農業委に、資材置き場を目的とした転用審査を慎重に行うよう求める通知を出す。

地域
徳島-阿南市