薄暗い電球作っていた村営電力 夜久野資料館で企画展(両丹日日新聞)

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 京都府福知山市夜久野高原、道の駅農匠の郷やくの内、市夜久野町化石・郷土資料館で、冬季ミニ企画展「暖めるもの・照らすもの」が開かれている。大正時代中期から25年間、上、中、下夜久野3村共同で運営していた夜久野水電組合が、独自に開発して使っていた組合電球も展示されている。点灯しても薄暗く“とうがらし電球”とも呼ばれていたという。
 夜久野には大正初期、電気が通っていなかった。しかし、福知山には大手電力会社があり、山間部が置き去りにされるとの懸念があった。さらに、養蚕が盛んで多忙期に夜間の仕事が多く、石油ランプでなく、扱いやすい電灯を使いたいとの要望が強かったため、大正11年(1922)に畑地域に水力発電所を建設し、通電を始めた。
 経営は安定した状態が続いたものの、取水の不具合などで慢性的な電力不足が続き、昭和初期に額田地域に第2発電所となる火力発電所(ディーゼルエンジン)を増設し、乗り切った。国家管理が始まったのに伴い、昭和18年(1943)に設備を関西配電(後に関西電力に改称)に譲渡し、組合は解散した。
 今回展示している組合電球は初期に使われたもの。電球のガラスは透明で、特注品であることを示すために「夜久野水電」と記した紙帯などが施されている。
 指定のソケットと電球しか使えなかったが、中期に入ると薄暗さを補おうと勝手に市販のソケットと電球を取り付けて光量を得る盗電が相次ぎ、組合財政が圧迫された。その対策として右ねじから左ねじの構造に改良し、厳しい取り締まりをしたことで、経営を立て直した。
 このほか企画展では、町内の民家で大正、昭和時代に使われていた石油ランプ、湯たんぽ、火鉢、ちょうちん、陶器製の湯たんぽなど、寒くて暗い冬に活躍した器具11点を展示している。
 展示は3月5日まで。時間は午後1時から同5時(入館は午後4時30分)まで。水曜日休館。入館料は大人100円、中学生以下無料。

地域
京都-福知山市