自転車通学、高校生もヘルメットを 静岡県議会、条例制定の動き(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

情報元 : 自転車通学、高校生もヘルメットを 静岡県議会、条例制定の動き(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)静岡新聞社https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180717-00000026-at_s-l22
 高校生の自転車事故が後を絶たない中、生徒の身を守る手段としてヘルメットの着用を求める動きが静岡県内で出ている。県議会は児童、生徒らの着用を努力義務として規定する条例制定の検討に乗り出した。20日までの夏の交通安全県民運動は自転車の安全利用の推進が重点の一つ。ただ、県内高校生の着用率は1割に満たず、普及につながるかは見通せない。
 県立伊豆総合高(伊豆市)2年の古屋優太さん(16)は片道30分かけてマウンテンバイクで通学する。流線形のヘルメットは日常の光景だ。きっかけは小学5年の時の交通事故。軽乗用車にはねられたが、ヘルメットのおかげで一命を取り留めた。通学時に着用する生徒はわずか数人。古屋さんは「かっこいい、悪いじゃない。命を守るためにかぶっている」と言い切る。
 県警によると、2008~17年に県内で発生した高校生の自転車事故の負傷者のうちヘルメットを着用していたのは8%。中学生の36%を大幅に下回った。
 県教委によると生徒に着用を呼び掛けている県立高は2校だけ。道交法は児童や幼児が自転車に乗る場合は保護者にヘルメットをかぶらせるよう求めているが、中学生以上が乗車する場合の規定はない。着用するかどうかは個人の判断に委ねられているのが実情だ。
 県内で悲惨な自転車事故が相次いでいることなどを踏まえ、県議会は自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の制定を検討。通学時のヘルメットに関し「児童、生徒は着用するよう努めなければならない」とする方向だ。
 愛媛県は15年から、全ての県立高で自転車通学時のヘルメット着用を義務付けた。購入時の助成などもあって着用率は100%。私立高校でも義務化の動きが広がっているという。担当者は「行政や学校、警察が連携した結果。着用によって命が守られたケースもある」と強調する。
 ■静岡県内、死亡2件
 静岡県内では今年に入り、高校生の自転車事故が増加している。県警交通企画課によると、1~5月の事故は396件(前年同期比32件増)、負傷者は388人(同37人増)といずれも前年を上回った。
 4月には菊川市で大型貨物車にはねられた1年の女子生徒が、5月には浜松市東区で歩行者と接触した2年の男子生徒が死亡した。
 有識者でつくる「自転車の安全利用促進委員会」の調査によると、2016年の高校生の通学中の自転車事故は静岡県が737件で全国最多だった。気候が温暖で自転車通学に適していることや交通量が多いことなどが要因という。

地域
静岡-伊豆市