水素、触媒劣化防ぎ効率良く製造 岐阜薬科大グループが開発(岐阜新聞Web)

情報元 : 水素、触媒劣化防ぎ効率良く製造 岐阜薬科大グループが開発(岐阜新聞Web)岐阜新聞社https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190215-00114304-gifuweb-l21
 岐阜薬科大などの研究グループは14日、安価で触媒の劣化を防いで水素を製造する技術を開発した、と発表した。触媒の白金を付着させた球状活性炭を使うことで、省エネルギーで製造でき、触媒効率も従来比で19・1倍に向上し、触媒が劣化しにくく、効率良く水素を取り出せる。2024年をめどに実用化を目指す。二酸化炭素を排出しないエネルギー源の水素に注目が集まる中、燃料電池や水素ステーションなどでの活用を見込む。
 研究グループは、同大薬品化学研究室のほか、マイクロ波照射装置を製造するサイダ・FDS(静岡県)、触媒製造のエヌ・イーケムキャット(東京都)、産業技術総合研究所(同)で構成。
 研究グループによると、専用の装置を使い、球状活性炭に、10ワットと発光ダイオード(LED)電球並みの消費電力の少ないマイクロ波を照射しながら液体のメチルシクロヘキサンを流すことで化学反応が起き、水素ガスが連続して発生する。実験では、12時間後も触媒の劣化がなく、一定速度で99・9%以上の高純度の水素ガスを取り出せることを確認した。
 通常の活性炭にマイクロ波を照射すると発火して水素を発生させることができないが、直径約0・5ミリの球状活性炭を使うことで発火しない。また、従来の水素発生技術は、多量のエネルギーを要し、実用化に向けてエネルギー効率の改善が課題だったが、活性炭部分を局所的に加熱することで、放熱などのエネルギー損失を抑え、効率良く水素を取り出せる。
 今後、量産技術を確立する。既に特許を申請し、先月、アメリカ化学会の専門誌で論文を公開した。
 岐阜市役所で会見した同大の佐治木弘尚教授(59)=環境化学・有機合成化学=は「共同研究を発展させ、量産化を目指す。最も効率が良い水素供給技術を世の中に出したい」と話している。

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