白血病乗り越えて 川音佳子さん(浅川) 念願の飲食店開店(福島民報)

情報元 : 白血病乗り越えて 川音佳子さん(浅川) 念願の飲食店開店(福島民報)福島民報社https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190303-00001232-fminpo-l07
 田園に囲まれたのどかな店内に、いつも笑い声が響く-。白血病治療で二度の骨髄移植を受けた浅川町の川音佳子さん(39)は病を克服し、町内に飲食店「アトライ カフェ&バー」を開いた。家族らの支えを受けながら闘病を続け、決して夢を諦めなかった。「私が生きる姿で勇気を与えられたら」。前向きに、力強く人生を歩んでいる。 
 「焦らず、一歩一歩前進してきた。店を始められたのは奇跡」と振り返る。 
 保育士として働いていた二〇一二(平成二十四)年三月、急性骨髄性白血病と診断され、九月に骨髄移植を受けた。翌二〇一三年四月に再発し、同年七月には、二度目の移植を受けた。合併症とみられる舌がん、食道がんにも苦しめられたが、度重なる手術にも負けなかった。 
 夫の道(とおる)さん(39)と子ども二人の存在が難病に立ち向かう支えだった。家族のためにも、くじけてはいられなかった。働いていた託児所は退職せざるを得なかったが、今年一月、趣味の料理を生かした飲食店開店という夢をかなえた。 
 店名の「アトライ」は英語の「a try(挑戦)」から名付けた。長女の愛湖(あいこ)さん(11)、夫の道さん、長男の廉(れん)君(9つ)、自身の佳子の頭文字からなる。店ではシェフとして腕を振るい、サンドイッチやハンバーガー、ハンドドリップコーヒーなどを提供する。道さんが接客などを担当する。 
 「白血病にかからなければ保育士を続けていたはず。病気が人生の転機となった」。全てを前向きに受け止めてきた。夫と二人きりでの経営で、体力面の不安もある。苦労は絶えないが、好きなことができる喜びのほうが大きい。お世話になった人たちに、これからは恩返しをしていくとの思いは強い。自身の闘病体験を伝え、店で骨髄バンクのPRもしていくつもりだ。 
 道さんは、白血病患者の骨髄提供者(ドナー)になることが決まった。佳子さんが発病したことがきっかけでドナー登録をしていた。「不思議な縁を感じる。妻も誰かに助けられた命。自分も人の役に立てて良かった」と笑顔を見せた。 

地域
福島-藤沢市